【このFX本オススメ】伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
こんにちは、ナナッチです。
今回、ご紹介する本はこちらです。
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
著 カーティス・フェイス 出版 徳間書店 発売日 2007/10/17
トレードを始めてから、ネット上で”タートル流”という言葉をよく見聞きして、
ベストセラーになっていたので読んでみました。
2人のカリスマトレーダーがある会話をしますー”有能なトレーダーは育成できるか?”
カリスマトレーダーの1人リチャード・デニスは”できる”方に掛け、
そこからトレーダー集団タートルズは生まれます。
そして、選抜された10名の中の1人が、著者のカーティス・フェイスです。
彼が未経験ながらも、4年で3,000万ドル(今の60億円以上)の利益を出した手法や考え方を、この本では学ぶことができます。
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著者の紹介
カーティス・フェイス
「タートルズ」の中で最年少ながら、最も大きな金額ー200万ドルの運用を任され、
わずか4年で3,000万ドルも稼いだ最高エリート。
のちに、トレードシステムやソフトウェア専門会社の責任者になった方。
内容の紹介
素人でも1割の勝ち組トレーダーになるには?
タートルズの他のメンバーたちには、とても知性が高く、アメリカ最大手の商社のトレーダー・大学の博士号を持つ人・会計士などがいました。
その中でトレード経験のないカーティスだけが、同じことを教わったのに、
プログラムの期間に7万800ドル ー 他のトレーダーの3倍も稼ぎ出しました。
中には、彼だけにリチャード・デニスがトレードの秘密を教えたのでは
と疑う人もいたそうです。
著者はトレードで成功するには、メンタルの強さや謙虚さが大切だと言います。
私自身の話ですが、これまでトレードをしてきて途中あきらめそうになったことがあります。
素人にはムリかも…素質がないと1割の勝ち組トレーダーにはなれないんじゃないか…と。
ですが、本書に書かれているカーティスの考えや姿勢から、トレードを続けようと決心することができました。
チャートの中にバイアスを見る方法
”取引をうまく運ぶこつは、人の心を読むことだ”
タートル流トレーディング法では、人の感情や認知のゆがみ/バイアスが、
市場で儲けるチャンスを生むことを重要視していると書かれています。
そして、優れたトレーダーになるには、
謙虚さと一貫性を持つことが大切だと述べています。
人の感情やバイアスがトレードに及ぼす影響は、他の本でもよく出てきますが、
カーティスの行動心理への考察は目からうろこでした。
ただバイアスを紹介するだけでなく、そこからどうエッジ(優位性)を得るかが具体的に書かれています。
私はこの本を読んで、トレードをする時の自分の行動だけでなく、
チャート上に他のトレーダーの行動も見てとることができるようになりました。
うまく働くシステムの作り方
”まずは、基本的なツールの上手な使い方を学ぶこと”
タートルズたちの取引スタイルはトレンド・フォローで、
エッジのある取引・リスク管理・首尾一貫性・シンプルさ
が原則になっていたと述べられています。
本書の後半では、移動平均線やボリンジャーバンドなど基本のツールや、
バックテストの方法についても紹介されています。
トレーディング・システムには、将来何が起こってもうまく働く様に、
多様性と単純さを取り入れるといいとも言われています。
意外なところに、それらのモデルを見る筆者の考察に、ここでも私はハッとしました。
この本を読んで、何事にも本質をみることの大切さを学ぶことができました。
こんな人にオススメ
- 自分のトレーディング・システム作りをしている人
- 優れたトレーダーの考え方や手法を知りたい人
- 伝説のトレーダー集団のストーリーに興味がある人
などにオススメです。
さいごに
”伝説のトレーダー”ってどんなことをしたんだろう?と思って読みましたが、
実際は”規律をもつ”という基本的なことが、成功につながるポイントでした。
カーティス・フェイス氏の、ものごとの本質に迫る考えはトレードだけでなく、
他の場面でもとても参考になりました。
さいごまでブログを読んで頂き、ありがとうございます。